
川崎フロンターレからプレミアリーグ所属トッテナム・ホットスパーへ完全移籍した日本代表DF高井幸大は、怪我により出遅れ。出場機会を確保できない可能性も考えられるが、戦力になれなかった場合でも移籍金の観点からトッテナムに大きな損害はないという。
高井は川崎の主力選手として活躍し、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)のアル・ナスル戦ではFWクリスティアーノ・ロナウドとのマッチアップで勝利。日本代表でも頭角を現すと、2025年夏の移籍ウィンドウでトッテナムへ。移籍金は500万ポンド(約10億円)と、Jリーグから海外クラブへの移籍で日本人選手歴代最高額となっている。
プレミアリーグ挑戦でさらなる活躍が期待されるところだが、足底腱膜を痛めたことにより、すでにプレシーズンマッチ数試合を欠場。香港・韓国ツアーにも帯同していないほか、トーマス・フランク監督は「(離脱期間は)数週間になるだろう」とコメント。8月中旬に控えているUEFAスーパーカップ・PSG戦やプレミアリーグ開幕戦でベンチ外の可能性もある。
そんななか、英紙『ガーディアン』は7月30日、日本人選手による欧州移籍を特集。「日本人選手は優秀なだけでなく、比較的安価だ」とした上で、高井についてこう綴っている。
「森保一監督から“日本のファン・ダイク”と呼ばれた高井は、Jリーグ史上最高額の日本人選手だったが、600万ポンドにも満たない金額でトッテナムへ移籍した。たとえ彼がトッテナムでプレーできなくても、トッテナムはおそらく移籍金を回収できるだろう」
この記事内容を踏まえると、現地では高井の移籍金が安価と捉えられてるほか、新天地トッテナムで出場機会を失う可能性も想定されている。“リスクの低い投資”と見なされている高井としては、デビュー戦でインパクトを残して現地メディアからの評価を上げたいところだ。