マルシーニョ 写真:Getty Images

 川崎フロンターレ所属のブラジル人FWマルシーニョに移籍の可能性が浮上。セルビア1部FKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サド所属FWラザル・ロマニッチの川崎移籍が決定的とみられる中、ブラジル1部セアラーSCからの関心が報じられている。

 ブラジルの移籍市場に精通しているジャーナリストのカイオ・セザール氏は7月30日に「セアラーSCはマルシーニョの獲得に興味を示している」とリポート。「彼は2025シーズン中の母国復帰の可能性を否定しておらず、選択肢のひとつに含めている」と伝えているが、現時点での交渉や正式オファーの有無には触れていない。

 セアラーSCにはかつて柏レイソルに在籍していたFWペドロ・ハウルや元ブラジル代表MFルーカス・リマ等が在籍。2024シーズンに2部で4位に食い込んで昇格を果たすと、今季は16試合を終えた時点で9位。2部降格ラインから勝ち点6差と、シーズン終盤に残留争いに巻き込まれる可能性を残している。

 現在30歳のマルシーニョは、ブラジル国内の複数クラブや中国の重慶両江競技を経て、2021年8月に川崎へ移籍。来日2年目の2022シーズンにJ1リーグ戦で11ゴールを挙げるなど、攻撃陣の中心選手として活躍。2025シーズンもここまでリーグ戦24試合の出場で5ゴール1アシストと結果を残しているほか、AFCチャンピオンズリーグエリートでも11試合の出場で5ゴール1アシストと、同コンペティションの準優勝に大きく貢献した。

 なお、川崎の前線では日本代表FW山田新がスコットランド1部セルティックへ完全移籍した一方、ロマニッチは移籍金150万ユーロ(約2億6,000万円)で加入する見込みだ。

 以前、エジプト1部アル・アハリからの関心が報じられたものの、川崎が3億円以上の移籍金を要求したことにより、残留に落ち着いていたマルシーニョ。今もなお海外クラブからの興味は尽きないが、引き続き必要不可欠な戦力であることは確かだ。