刈られてもなお残る“エネルギー”?

 驚くべきことに、サークルの跡地には不毛な円形の模様が残るだけとなった後も、その場所は人々を惹きつけ続けた。

 ツェアホッホ氏によると、跡地を訪れた2人組の「フレンドリーな」女性たちは、刈り取られたことに全く腹を立てていなかったという。彼女たちはこう話したそうだ。「刈られてしまっても問題ないの。この畑に足を踏み入れるだけで、エネルギーを感じることができるから」

 一方、肝心の畑の主であるツェアホッホ氏は、そうしたスピリチュアルな感覚とは無縁のようだ。彼はこう言って、おどけてみせた。

「トラクターでその上を走り回ったけど、私は何も感じなかったね」

 宇宙からのメッセージか、それとも地球のエネルギーか。多くの人々が思いを馳せたサークルの謎は、トラクターの轟音と共に小麦粉へと姿を変えた。結局のところ、どんな壮大な宇宙のミステリーも、腹を空かせた人間の前では、ただの“収穫物”に過ぎないのかもしれない。

参考:Coast to Coast AM、ほか

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