ユーリ・ララ 写真:Getty Images

 横浜FC所属のブラジル人MFユーリ・ララは、栃木SC時代も含めて、Jリーグの舞台でおよそ3年間プレー。J1残留争いのキーマンとして期待を寄せられているが、母国では2025シーズン終了後の去就に注目が集まっている。

 ブラジル『ge』は7月29日にユーリのこれまでのキャリアを特集しているが、その中で2022シーズン終了後の横浜FC移籍の裏側についてこう綴っている。

 「ユーリの契約には、ヴァスコ・ダ・ガマが昇格を果たした場合に自動更新される条項が含まれていた。ヴァスコは彼の残留を望んでいたが、横浜FCから3年契約のオファーが届いた。妻が第一子を妊娠中だったこと、そして2019年に栃木SCでプレーした際に日本サッカーに好印象を持っていたことから、ユーリは日本からのオファーを受け入れた」

 そのユーリは再来日1年目の2023シーズンから横浜FCの主力選手として活躍。チームはJ2降格という結果に終わったが、2024シーズンはリーグ戦34試合の出場。J1復帰の原動力となったほか、J2のベストイレブンにも輝くなど、充実した1年を過ごした。

 2025シーズンもここまでリーグ戦17試合の出場と、中盤に欠かせない存在であり続けているユーリだが、『ge』が伝えたところによると、同選手と横浜FCの契約は2025シーズン終了後に満了を迎えるとのこと。「今季終了後の去就はまだ見通せない」としつつも、「横浜FCは数ヶ月以内に契約更新にむけて交渉することを望んでおり、現時点ではブラジル復帰の予定はない」という。

 日本のサッカー環境に対して好印象を抱いているとみられるユーリ。『ge』の報道通り、現行契約が今季限りであり、かつ横浜FCがJ2へ降格する場合、同選手のパフォーマンスを踏まえると、 Jリーグ他クラブの間で争奪戦に発展する可能性も考えられる。