
スタッド・ランス所属の日本代表FW中村敬斗は、日本ツアーに帯同せず。古巣ガンバ大阪との直接対決を前に、インスタグラムアカウントで同クラブ関連の投稿がすべて削除され、移籍の可能性が取りざたされるなか、フランスでは両者の関係悪化が報じられている。
中村の日本ツアー欠席を巡っては、ランスの広報担当者がモンテディオ山形戦前に「体調不良が理由」と説明。試合後にはカレル・ヘラーツ監督が「彼は練習にも遠征にも参加できない」「医師の診断書を取得している」などと、コンディション不良を強調している。
突然のインスタグラム投稿削除を受けて、移籍、G大阪戦欠場の可能性が指摘されているが、現地メディア『ランスVDT』は中村の現状についてこう伝えている。
「中村の件がクラブを揺さぶる中、新指揮官が単独ですべてのコミュニケーションを担っている。首脳陣からの発言は一切ない。その間、彼に関する情報がない状態で、首脳陣に対する不満が高まっている、特に日本のコミュニティで。この沈黙がだんだん習慣になってきた…」
また、日本人選手の移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は「中村とランスの関係が破綻。彼はインスタグラムでランスのユニフォームを着た投稿をすべて削除し、フォローも外した。移籍を望んでいるが、ランスは反対している模様」などと伝えている。
一方、ランスとの契約を2028年6月まで残している中村の去就を巡っては、フランス『L’union』が7月4日にクラブ幹部の話として「彼は残留する見込み」と報道。しかし、本人が16日開催のトレーニングマッチを欠場すると、「出場リストに彼の名前があったにもかかわらず、1分もプレーしなかった。ウォーミングアップすらしていない」「試合後、監督は中村について全くコメントしていないが、それはサインなのだろうか?」と報じている。日本代表MF守田英正擁するポルトガル1部スポルティングCPからの関心も取りざたされているが、果たして中村はこのままランスを去るのだろうか。