サンフレッチェ広島 写真:Getty Images

 韓国1部FCソウル所属のEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)韓国代表DFキム・ジュソンは、サンフレッチェ広島への移籍が決定的に。欧州クラブからの関心が報じられる中で、Jリーグ挑戦で決着した背景が明らかになっている。

 キム・ジュソンの去就を巡っては、ドイツ2部FCニュルンベルク、ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム、デンマーク1部ミッティラン、イングランド2部、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属クラブからのオファー、広島が移籍金120万ドル(約1億7,000万円)で獲得を打診した可能性が報じられていた。

 韓国のサッカー専門YouTubeチャンネル『DALSOOLIVE』は、28日に広島移籍の裏側を特集。これによると、広島は7月中旬の時点で好条件のオファーを提示。選手サイドは年俸や移籍金等で広島の条件を上回るオファーが欧州から届くことを期待し、当初は8月上旬までオファーを待つ予定だったという。

 しかし、イングランド2部所属クラブがオファーを取り下げるなど、欧州移籍は実現せず。ズルテ・ワレヘムとの移籍交渉も破談に終わった一方、広島との交渉は「手取りベースでの年俸が高額で戸惑ったが、説明が丁寧だった」という。

 現在24歳のキム・ジュソンは、身長186センチで左利きのセンターバック。FCソウルの下部組織出身であり2021年3月から1年半にわたり韓国国軍傘下の金泉尚武でプレー。2022年9月に兵役期間を終えてFCソウルに復帰すると、同クラブの主力選手として活躍。2025シーズンもリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場していた。

 E-1選手権・韓国代表のチームメイトにも相談した上で、広島移籍を決断したというキム・ジュソン。FWオ・セフン、MFナ・サンホ(いずれも町田ゼルビア)、DFキム・テヒョン(鹿島アントラーズ)がソウル所属のセンターバックに何らかのアドバイスを送った可能性も考えられる。