
アルビレックス新潟は7月25日、スウェーデン1部ハンマルビーIF所属のスウェーデン人FWアブデルラフマン・ブーダの移籍加入が内定したと公式発表。「メディカルチェック終了後に正式加入」としているが、ハンマルビーIF幹部は新潟の発表に戸惑いを隠せなかったという。
スウェーデン紙『エクスプレッセン』で7月28日に掲載された記事によると、ハンマルビーIFのミカエル・イェルムベリSD(スポーツディレクター)は新潟がメディカルチェック前の25日にブーダの移籍加入内定を発表したことについて、こう語ったという。
「我々は全てにおいて意見が一致しているが、メディカルチェックには理由があるはずだし、少なくとも我々はそう思っている。でも、選手本人が日本に到着した時に、新潟は公式発表した。これには本当に驚いた。正式に契約を結ぶまで何も分からないからね。我々は辛抱強く待っていたけど。少し奇妙な状況になってしまった」
正式契約前に移籍加入内定を発表した新潟の対応に複雑な思いを抱いているイェルムベリSDだが、「アルジェリアからも関心があったが、最終的には日本(新潟)の方が条件が良かった」と、アフリカ移籍の可能性があったことも明かしたという。
なお、『Sportbladet』は23日の時点で「ブーダのアルビレックス新潟移籍で、関係者全員が合意」と伝えていたが、新潟は同選手の獲得により、移籍金として700万スウェーデン・クローナ(約1億800万円)を支払う見込みだという。27日から新潟のトレーニングに合流しているブーダだが、同クラブの公式発表を巡り、ハンマルビーIF側が不満を抱いていないことを願うばかりだ。