田中隼人 写真:Getty Images

 柏レイソルはDF関根大輝、FW伊東純也(現スタッド・ランス)をはじめ、海外で活躍する日本人選手を輩出。DF田中隼人も海外移籍の可能性がある逸材として、オランダ方面から注目を浴びている。

 現在21歳の田中は、柏の下部組織出身。2022年にトップチームへ昇格したが、プロ1,2年目はJ1リーグ戦で7試合の出場にとどまった。しかし、2024年にV・ファーレン長崎へ期限付き移籍すると、新天地で出場機会を確保。J2リーグ戦38試合の出場と成長を遂げて柏へ復帰すると、2025シーズンはここまでJ1リーグ戦12試合でスタメン出場。直近5試合では1試合の出場にとどまっているが、それでも柏屈指の有望株として期待を寄せられている。

 2023年にU20日本代表の一員として、AFC U20アジアカップやFIFA U20ワールドカップに参戦するなど、国際舞台でも経験を積んでいる田中だが、同選手にはオランダメディア『huiskamerscout』のジャーナリストであり、日本サッカーに精通しているヘラルド氏が関心を寄せている。

 同氏は7月28日、Xで「柏出身の田中が、直近数年間で大きな進歩を遂げている」と絶賛。「ボール奪取能力やタックル、それにビルドアップ能力に優れている」と評したほか、今季のJ1リーグ戦で1試合平均のパス本数が55.7本、成功率が86%であることもあわせて紹介している。

 サッカーサイト『Sofa Score』のデータをもとに「守備面で求められるフィジカル能力を向上すれば、さらに良くなる」と伸びしろにも言及したヘラルド氏。田中の今後について「Jリーグでもう1年プレーすることは、彼にとってそれほど悪いことではない」としつつも、「彼は欧州移籍の可能性を秘めている。もしかしたら予想よりも早く実現するかもしれない」と、海外移籍論を唱えた。