ファストフードの中で吉野家の牛丼はかなり好きな方です。最近は近くにお店が無いので行く機会が減ってしまいましたが、たまたまランチに寄ることになりました。
いつもの牛丼ではなく今月から新発売となったまぜそばを頼んでみました。
吉野家が手がける初めての麺というふれこみです。プリプリとしたやや太い麺に牛肉、ネギ、揚げ玉が入っていて紅ショウガを乗せていただきました。
たくさんの七味唐辛子をかけて食べましたが、あまり辛さはなく正直少しピントのボケた味わいでした。
麺は腰があって私好みの味でしたが、ラーメン専門店と比較すれば特筆するほどではありません。税込で767円という価格は最近のランチ事情を考えればリーズナブルと言えますがわざわざ食べたいとまではいきません。
吉野家はこれまでも牛丼以外の様々なメニュを開発して導入してきましたが、多くの商品は消えてなくなってしまいました。今回のまぜそばはラーメン業界への本格進出に向けた布石とも報じられていますが、激烈な競争をしているラーメン業界で生き残るのは難しいと思います。
価格はラーメン店よりは安いかもしれませんが、コンビニの冷凍食品などとも競合しますから単に安いだけでは顧客を掴むことはできません。
「餅屋は餅屋」ということわざがあります。牛丼のプロである吉野家がその片手間に麺類を始めてもラーメン専門店には太刀打ちはできないと思います。やるのであれば吉野家ではなく別のブランドで麺類の専門店として事業展開するべきでしょう。
中途半端な満足感に終わりちょっとがっかりなランチでしたが、写真を見て後から気が付いたのは半熟卵がトッピングされていないことでした。
調理スタッフが忘れたのでしょうが、これがあったらまた印象は少し変わったかもしれません。
でも、もし半熟卵が付いていたとしても、もう一度吉野家のまぜそばを食べてみようとは思いません。
次に吉野家に行ったら、やっぱり牛丼を食べようと思います。