ウィリアム・サリバ 写真:Getty Images

 プレミアリーグのアーセナルに所属するフランス代表DFウィリアム・サリバは、ここ数シーズンで同リーグ屈指のセンターバックとして評価を高めてきた。クラブのミケル・アルテタ監督の下で主力に定着し、これまでに134試合に出場、7ゴールを記録している。現在はフランス代表としても28キャップを数え、クラブと代表の両方で存在感を発揮している。

 スペインメディア『Fichajes』の報道によれば、ラ・リーガのレアル・マドリードがサリバ獲得に向け、約9000万ユーロ(約154億5,451万円)の移籍金に加え、2選手を含むパッケージをアーセナルに提示したという。

 提案内容には、マドリードに所属するMFアルダ・ギュレルの1年間のレンタルと、評価の高い若手DFラウール・アセンシオの完全移籍が含まれているという。

 ただし、移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏は自身のYouTubeチャンネルで、アーセナルは依然としてサリバとの契約延長を最優先事項としていると明言。

 同クラブのスポーツディレクターのアンドレア・ベルタ氏が中心となり、すでに代理人との交渉が進められていることも明かした。クラブは正式な延長オファーを提示済みで、サリバ本人も契約延長に向け前向きな状況のようだ。

 マドリードがサリバに強い関心を寄せているのは事実だが、現時点でアーセナル側が移籍を恐れている様子は見られないようだ。

 サリバは同クラブで安定した立場を築いており、来年の2026FIFAワールドカップを見据えて、移籍を希望する兆候はなさそうだ。