■ニューメキシコ州ダルシーに秘密地下基地!?

 話をイギリスに戻すと、2008年にイングランドのスタッフォードシャー州の地元メディアが地下世界に生息するUMAについて言及している。

「カノックチェースの地上に現れて食糧になる獲物を探す地下世界の生き物はスタッフォード近くで目撃されている“狼男”と“ビッグフット”に関係している可能性があります。そして、神秘的な存在は、一連のペットの失踪の原因である可能性もあると指摘されています」(「Birmingham Mail」紙より)

 住民のペットが獲物としてUMAに狩られているというのだろうか。そしてさらに続けている。

「目撃情報の背後にある説は、浮浪者からエイリアンまでさまざまです。しかし、今や別の超常現象の専門家が、人ではない獣は実は狼男などではなく、石器時代への先祖返りであるという理論を提唱しました。匿名を希望する調査官は、次のように述べています。『この地域での奇妙な目撃報告は、パトロール中の民間人、軍人、警察、元警察官、偵察隊のパトロールリーダーによって長年にわたって行われてきました。 一部のインシデントは報告および記録されていますが、他のインシデントは報告されていません。うまく言えませんが狂人と思われることを望まない人もいるのです』」(「Birmingham Mail」紙より)

 狼男やビッグフットではなく、石器時代に退行した人間であるという説はなかなか斬新かもしれない。カノックチェース一帯はこの1世紀の間、鉱物の採掘活動が行われていて坑道やトンネルが多い。地下世界に生息するUMAが居つく条件は揃っているともいえる。

 地元の高齢者はこの地下世界に生息するUMAは古い坑道を通って地上に現れ、シカのような獲物を狩って再び地下へ戻っていくのだと話している。

 一方で長年にわたって続いている噂としては、ニューメキシコ州リオアリバ郡のダルシーにある広大な卓状台地(mesa)のはるか地下に、広大な秘密地下基地が存在することが示唆されている。

「地底世界の秘密」を有名ジャーナリストが暴露!入口の場所、秘密基地、モンスター、陰謀… 地底人の正体判明!?の画像4
(画像=イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI))

 興味深いことに、この地域で多くの奇妙な活動があったことが記録に残されているのだ。たとえば、FBIは1970年代中頃から後半にかけて、ダルシー一帯で起きた“キャトルミューティレーション”に関する大量のファイルの機密指定を解除した。

 そして、1967年12月10日、原子力委員会(AEC)はニューメキシコ州北部の田舎の地下約1300メートルで29キロトンの核弾頭を爆発させ、その直接的な結果として天然ガスが生成された。

 これは「ガスバギー計画(Project Gasbuggy)」という核爆発の平和的な利用法を見つけるために設計されたプログラムで、この地下核実験は「プラウシェア作戦(Operation Plowshare」と呼ばれ、31の核弾頭が27の個別のテストで爆発した。

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(画像=画像は「Wikimedia Commons」より)

 秘密の地下基地の噂、キャトルミューティレーション、地下核実験と、各地の地下世界にどんな思惑があり、何が蠢いているのか疑惑は膨らむばかりのようだ。

参考:「Mysterious Universe」、ほか

 

※当記事は2020年の記事を再編集して掲載しています。

文=仲田しんじ

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