後方を振り返ると、白い霧のような雨の壁がじわじわと近づいてくる。まもなく臨時閉園のアナウンスがなされた。即座にタックルを片付け、荷物を背負って南側の出口へと急ぐ。

白い壁に突入すると、大粒の雨が全身を打ちつけ、ずぶ濡れに。雷鳴が響き、視界は白くかすんだ。釣果こそ得られなかったが、夏場の午後は釣果以上に「見極め」が求められることを、あらためて痛感した一日だった。

『大阪南港魚つり園』でのタコ釣りで「3釣行2キャッチ」 雨天後はタコジグが効果的?迫りくる真っ白な雷雲に恐怖(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

3日目はタコジグで良型タコ

前日の雷雨を受け、この日は天気が安定している午前中を狙い、10時55分に釣り場へ入った。開始直後はいつも通りタコエギで探るも、1時間ほど反応がない。

そこで思い出したのは、「雨後の水潮にはタコジグが効く」という話。普段はあまり使わないタコジグに切り替え、岸壁沿いをじっくり探る作戦に移行した。1投目。岸壁ギリギリにジグを落とし、着底後に小突きながら周囲を探ると、ムニュッとした感触が手元に伝わる。

大きくアワせると、ラインにずっしりとした重みが乗る。引き上げたのは、そこそこのマダコだった。

『大阪南港魚つり園』でのタコ釣りで「3釣行2キャッチ」 雨天後はタコジグが効果的?タコジグに反応した良型タコ(提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)

最近はタコの数がやや落ち着いてきた印象だが、サイズは確実にアップしてきている。お盆明けまでは、数釣りこそ難しいものの、良型狙いが楽しめる時期。キロアップを視野に入れ、今後もしっかり狙っていきたい。

実釣動画

<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>