エディオンピースウイング広島 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島は韓国1部FCソウルからEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)韓国代表DFキム・ジュソンを獲得することが決定的に。欧州複数クラブとの争奪戦を制したとみられる。

 韓国の移籍市場に精通しているジャーナリストのソン・ホジョン氏は、27日に「キム・ジュソンは広島へ移籍するため、8月1日に韓国を離れる」とリポート。「欧州クラブからのオファーで、広島ほど年俸と移籍金で好条件のものはない」と伝えたが、同選手には2年前からJリーグ移籍の可能性があったという。

 ソウルのもとに届いたオファーについては、韓国メディア『スポーツ朝鮮』が「広島は移籍金100万ドル(約1億4,600万円)、ドイツ2部FCニュルンベルクは40万ユーロ(約6,800万円)でオファーを提示」「中東方面からは100万ドル以上のオファーが届いている」とリポート。その後、海外メディア『フットボールアジアン』は「広島が移籍金120万ドル(約1億7,000万円)で獲得打診」と報じていた。

 また、『フットボールアジアン』はベルギー1部SVズルテ・ワレヘム、デンマーク1部ミッティラン、イングランド2部、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属クラブからのオファーの存在も伝えていたが、提示額は明らかになっていなかった。

 現在24歳のキム・ジュソンは、身長186センチで左利きのセンターバック。FCソウルの下部組織出身であり2021年3月から1年半にわたり韓国国軍傘下の金泉尚武でプレー。2022年9月に兵役期間を終えてFCソウルに復帰すると、同クラブの主力選手として活躍。2025シーズンもリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場していた。

 7月27日の韓国1部リーグ戦を最後に、ソウルを離れたキム・ジュソン。E-1選手権決勝大会の日本代表戦で、Jリーガー相手に好パフォーマンスを発揮していただけに、新天地での活躍が期待される。