子供ができると、それまで縁のなかった新しい人間関係である“ママ友”ができやすいです。子供同士が同じ年齢、同じ園、同じ習い事…という偶然が生み出したこの関係は、必ずしも気が合う友人とは限りません。むしろ、共通点はあるのに心の距離が縮まらないからこそ、ママ友関係には特有のストレスが生じやすいのです。

そこでSirabee取材班は、ママ友関係でストレスに感じる瞬間を聞いてみました。

■送り迎えの井戸端会議

「保育園の送り迎えで長話をするママさんに話しかけられるのが本当に苦手。子供を送ったらサッと会社に行って、迎えもサクッと子供をチャリに乗せて帰宅するようにしているけど、たまーに捕まって30分くらい井戸端会議に参加。

普段は子供が『帰りたいー』ってグズッたらイラっとしちゃうけど、この時ばかりは帰りたいって騒いでくれって祈ってる」(30代・女性)

■”格差”で会話について行けない

「うちの家庭はごく普通の一般家庭。ただ、仲良くしている子の家は医者家系で、有名な塾に通っていたり、お習い事もたくさんしていたり、服もブランド物…。もう格差がありすぎて会話についていけない。

いつも『へー』『すごいですねー』って聞き流す感じになってしまっている」(30代・女性)

■どこでLINEをやめたらいいか

「ママ友グループのLINEがあるけど、忖度というか、誰かがLINEを送ったら、みんな反応しなきゃいけないみたいな感じがあるし、一度LINEがはじまったら、どこでやめたらいいかわかんなくてプチストレス。

たぶん他の人もやめどきわからなくてモヤモヤしていると思う。重要な連絡とかならありがたいけど、ただの雑談はしんどい」(20代・女性)

ママ友関係がストレスになりやすいのは、それが自然な繋がりではなく、育児という環境から派生した関係だからです。そしてこの関係は、曖昧なルールと微妙な緊張感の中にあるからこそ、ときに人を疲れさせます。

大切なのは、「仲良くしなければならない」という思い込みから自分を解放すること。ママ友は友達でなくていいんです。ただ、“敵”にもならなければ、それでいい! そう思えるようになると関係が少しずつ楽になっていくのではないでしょうか。

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(取材・文/Sirabee 編集部・   美佳