サンフレッチェ広島 写真:Getty Images

 韓国1部FCソウル所属のEAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)韓国代表DFキム・ジュスンには、サンフレッチェ広島をはじめ複数クラブからの関心が報じられている。欧州移籍に傾いている可能性も取りざたされているが、ソウル退団は既定路線とみられる。

 キム・ジュスンの去就を巡っては、韓国メディア『スポーツ朝鮮』は7月9日の時点で「広島が移籍金100万ドル(約1億4,600万円)、ドイツ2部FCニュルンベルクが40万ユーロ(約6,800万円)でオファーを提示」「中東方面からは100万ドル以上のオファーが届いている」と報道。「欧州移籍を最優先にしている。それが実現しない場合は、Jリーグへ行く」と選手サイドの意向もあわせて伝えていた。

 その後、海外メディア『フットボールアジアン』は「広島はキム・ジュソンの獲得へ120万ドル(約1億7,000万円)のオファーを提示」と伝えているが、ベルギー1部SVズルテ・ワレヘム、デンマーク1部ミッティランもオファーを提示。イングランド2部、MLS(アメリカ・メジャーリーグサッカー)所属クラブも獲得を狙っているという。

 『スポーツ朝鮮』の記者は15日時点で、広島の提示額が120万ドル(約1億7,000万円)だと伝えているが、争奪戦の行方は依然として不透明だ。ただ、『FMコリア』はソウル関係者の話として、「彼は27日の韓国1部リーグ戦を最後にクラブを去る」と報じているだけに、今夏移籍は決定的な状況だ。

 現在24歳のキム・ジュスンは、身長186センチで左利きのセンターバック。FCソウルの下部組織出身であり2021年3月から1年半にわたり韓国国軍傘下の金泉尚武でプレー。2022年9月に兵役期間を終えてFCソウルに復帰すると、同クラブの主力選手として活躍。2025シーズンもリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場しているほか、2025年7月のE-1選手権決勝大会の日本代表戦でもピッチに立っていた。