ジュビロ磐田 写真:Getty Images

 オランダ1部スパルタ・ロッテルダム所属のノルウェー人FWトビアス・ローリッセンには、以前からジュビロ磐田移籍の可能性が報じられているが、ここにきて残留の可能性が浮上。選手本人がJリーグ挑戦に前向きでないという。

 現在27歳のローリッセンは、身長196cmで右利きのセンターフォワード。2022年8月からスパルタでプレーしているが、加入1年目からリーグ戦で12ゴールを挙げるなど、絶対的ストライカーとして活躍。2024/25シーズンもリーグ戦33試合の出場で10ゴール2アシストと結果を残している。

 ローリッセンの去就を巡っては、『VI』が6月4日の時点で「磐田が接触」と報道。同選手とスパルタの契約期間は2026年6月までだが、スパルタは磐田に対して高額の移籍金を求めており、磐田もこの要求に応じる可能性があるとみられていた。ただ一方で、同選手にはオックスフォード・ユナイテッドをはじめイングランド2部所属の複数クラブも関心。水面下での熾烈な争奪戦が予想される中、現地メディア『SpartaNieuws』は21日にこう報じている。

 「ローリッセンにユトレヒト移籍の可能性がある。移籍期間のはじめと同様、ユトレヒトは最近再び彼の代理人に問い合わせた。選手本人は、この夏に海外クラブへ移籍したいと考えている。しかし、いくつかの海外クラブからの関心はあったものの、現時点では移籍は実現していない」 

 「その理由は、ローリッセン自身がいくつかのクラブを魅力的に感じなかったこと、そしてクラブ側も別の選択肢を取ったことにある。したがって、現時点ではラウリツェンは引き続きスパルタでプレーする見込みだ。しかし最大の疑問は「それがいつまで続くのか」であり、エールディビジ内での移籍という選択肢も現実的かもしれない」

 なお、オランダ1部NACブレダから磐田へ完全移籍したベルギー人DFヤン・ファン・デン・ベルフは先日、米メディア『ESPN』のインタビューで「「ローリッセンは素晴らしいストライカーだと思う。僕の個人的な意見だけど、エールディビジで最も対戦するのが難しいストライカーのひとりだ」と絶賛。「彼が磐田に来てくれることを心から願っている。いつでも僕に連絡してくれたらいいね」と、ノルウェー人ストライカーにJリーグ挑戦を勧誘していた。