
U20日本代表MFニック・シュミットには、ブンデスリーガ所属ザンクトパウリでトップチーム昇格に近づいている模様。MF藤田譲瑠チマとの共闘、将来的な森保ジャパン入りが期待されている逸材には、一時Jリーグ移籍の可能性があったという。
現在17歳のシュミットは、日本人の母とドイツ人の父を持つハーフ。ドイツ出身であり、日本でのプレー経験はなく、ザンクトパウリ下部組織で台頭。2024年夏にU19チームへの昇格を果たしたが、2024/25シーズンはU19リーグ戦で18試合にスタメン出場も、4部リーグ戦ではシーズン終盤までほぼ全試合ベンチ外と出番に恵まれていなかった。
しかし、5月以降は最終戦まで3試合つづけて途中出場。ドイツ紙『ハンブルガー・アーベントブラット』が7月9日に伝えたところによると、同選手は2024/25シーズン途中でJリーグクラブへの移籍を検討していたものの、2025年3月中旬に行われたヘルタ・ベルリンとの練習試合で好パフォーマンスを発揮。トップチーム率いるアレクサンダー・ブレシン監督から高い評価を受けているという。
また、シュミットはドイツ4部リーグでプレータイムを確保できなかったにもかかわらず、2025年夏のプレシーズントレーニング全日程でトップチームに帯同。引き続きブレシン監督は同選手の能力を買っており、他の選手のパフォーマンスやコンディション次第では、2025/26シーズン開幕をトップチームで迎える可能性があるようだ。
17歳ながらも、2025年2月のU20アジアカップのU20日本代表に飛び級で招集されたシュミット。Jリーグに新天地を求めることなく、ザンクトパウリで我慢の日々を過ごしていたことが、自身の成長を後押しした格好だ。