
明治安田J3リーグ第22節の栃木シティ対栃木SCは、7月26日に開催。今季2度目の栃木ダービーを前に、一部サポーターの行為が議論の対象に。栃木シティ所属FW田中パウロ淳一が反応するなど、波紋を呼んでいる。
Xでは、栃木シティを侮辱するポスターが何枚も掲出されている公共の場所を捉えた様子がアップ。同クラブのエンブレムにバツ印を付けたものや、中指を立てるデザインを盛り込んだものが確認されている。
また、2024シーズン終了後に栃木SCから栃木シティへ移籍したMF森俊貴が標的に。同選手を侮辱を目的とした掲示物もあるだけに、誹謗中傷に該当するとしてネット上で批判が湧き起っている。
この騒動には、以前から栃木県のサッカー人気上昇を望んでいる田中も反応。Xで「せっかく栃木県の子供とか初めて観にくる人とかもいるんだから、まじでしょうもないことしないでください」とくぎを刺したうえで、「お子さんいる方は見ないように気をつけて。 見つけた方は何もせず栃木シティに連絡してください」と呼びかけた。
日本国内のダービーマッチでは、直近1カ月間でたて続けにサポーターによる問題行為が発生している。7月5日にニッパツ三ツ沢球技場で行われたJ1第23節の横浜FC対横浜F・マリノスでは、一部の横浜FMサポーターが試合前に三ツ沢公園で花火・発煙筒を使用。覆面を使用したサポーターも確認されるなか、アウェイゴール裏指定席やメインアウェイ指定席の入場開始が遅れるなど、違反行為を犯していない観客に影響が及んだ。横浜FMは21日までに69名を処分。4つのサポーター団体に対しても無期限の活動禁止という処分を科している。
また、J1第23節のセレッソ大阪対ガンバ大阪では、試合前に一部のG大阪サポーターが柵破壊行為を含む、試合運営妨害行為や威嚇行為、暴力行為を行い、クラブから無期限の入場禁止処分を科されている。一部のサポーターによる暴挙を選手たちが望んでいないのは明らかだ。