
サガン鳥栖からFC東京へ期限付き移籍中のブラジル人FWマルセロ・ヒアンには、以前から海外移籍の可能性が報じられている。クロアチア1部ディナモ・ザグレブや中東クラブが移籍先候補に挙がるなか、選手本人がFC東京でのプレーについて言及した。
ブラジル『terra』で7月25日に掲載されたインタビュー記事によると、ヒアンは19日の浦和レッズ戦で1ゴールを挙げたことにより、2シーズンつづけての2桁ゴールを達成したことについて、こう語ったという。
「この記録はセンターフォワードにとって非常に重要だ。この瞬間が来るのを何年も努力して待っていた。これからもこの調子を維持して、FC東京の勝利に貢献し続けたい。昨シーズンの目標を超えることを目指したい。それが今シーズン終了までの個人的な目標です。チームとしては、この状況(降格圏)から一刻も早く抜け出さなければなりません」
また、同選手は浦和戦での勝利について「この勝利には本当に大きな意味がある。今の自分たちが置かれた状況を理解しているし、中断前の最後の試合で勝てたことは大きい。これでリーグが再開するまでの間、より落ち着いて準備ができると思う」とコメント。ただ、自身の去就には言及しなかっただけに、依然として海外移籍の可能性はあると考えられる。
ヒアンの去就を巡っては、クロアチアメディア『germanijak』や『sportske』は6月中旬に同国1部ディナモ・ザグレブ移籍の可能性を報道。鳥栖は当初、1000万ユーロ(約16億6,000万円)以上の移籍金を要求も、6月下旬に要求額を大幅に引き下げたとみられるほか、同選手の代理人は他クラブへの売り込みを行っているという。
また、Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は7月9日、UAE1部所属2クラブからのオファーを報道。アル・ワフダが移籍金210万ユーロ(約3億5,500万円)、アル・ナスルSCが310万ユーロ(約5億2,400万円)を用意したが、鳥栖は要求額である500万ユーロ(約8億5,000万円)に達していないとして、これらのオファーを却下したとみられている。