一方、社民党から比例代表で初当選したラサール石井氏も「ここ最近の自民党の首相の中では石破氏が一番まともだった」とSNS上で評価し、首相の続投に理解を示しました。

かつて自民党に対してきわめて強い批判を展開してきた社民党が、今回に限って石破首相に擁護的な姿勢を取るのは、とても不自然な印象を与えます。

政権に対して批判を加えるべき野党が、首相の退陣を求めつつもその人物像を肯定し、さらには与党内の対立にまで肩入れするような姿勢は、政治的な立ち位置の曖昧さを浮き彫りにしています。

何が「まとも」かという基準も不明瞭なまま、野党が政権擁護のような言動を取る状況は、政治の論理や責任の所在をかえって見えにくくしているのではないでしょうか。