徳島ヴォルティス(旧エンブレム) 写真:Getty Images

 徳島ヴォルティス所属のブラジル人MFジョアン・ヴィクトルは、韓国1部クラブへの期限付き移籍が決定的に。大田ハナシチズンで元徳島監督である吉田達磨コーチの指導を受ける見込みだ。

 ブラジルのグアラニから徳島への期限付き移籍期間は2025年12月31日までだが、ブラジル人の移籍市場に詳しいジャーナリストのルーカス氏は7月24日に「グアラニ、ジョアン・ヴィクトルを大田へレンタル移籍させることが決定」とリポート。「徳島との契約を双方合意の上で解除し、2025年末まで韓国クラブと契約する」と伝えたが、大田との契約には買い取りオプションが盛り込まれているという。

 またルーカス氏が伝えたところによると、グアラニは大田移籍後も引き続きヴィクトルの保有権の70%を有するとのこと。選手本人はすでに現地入りしており、大田への移籍は近日中に正式発表される見込みだ。

 ヴィクトルは2023年3月からグアラニ在籍。2024シーズンにブラジル2部リーグ戦27試合の先発出場で3ゴール1アシストをマークも、同クラブの3部降格もあり、シーズン終了後に徳島へ期限付き移籍していた。

 ただ、J2リーグ戦では8試合の出場で3ゴールという結果に。開幕から3試合つづけてスタメン出場し2ゴールと好スタートを切ったものの、3月6日のトレーニング中に右ヒラメ筋損傷という怪我を負い、およそ1カ月にわたり戦線離脱。復帰後はプレータイムを確保できなかった。

 なお大田は韓国1部リーグ戦23試合を終えて、首位の全北現代から勝ち点12差の2位。元ジュビロ磐田所属選手のFW石田雅俊や、名古屋グランパスから期限付き移籍中の韓国代表DFハ・チャンレが在籍している。ヴィクトルは元Jリーガーや日本サッカーを知る吉田コーチのもとで、再起を図ることになりそうだ。