「母になる」ということは、人生において、もっとも大きな転機のひとつです。命を宿し、育て、守り続ける責任と愛情の重みは、計り知れません。一方で、その変化の大きさゆえに、「あれ? なんか自分、前と違う…?」と感じる瞬間もあるでしょう。誰にも言われていないけれど、内心では少し不安になることもあるはず。

そこでSirabee取材班は、子供を持って自分なりに不安なことを聞いてみました。

■つまらない人間になったかも

「結婚をして子供ができてから、会話が子供と家族のことしかない。昔はいろんなことに興味を持って行動していたから話題もたくさんあったけど、今は全然ないから友達に会ってもつまんないって思われそう。

会社に話題豊富な子持ちママがいるんだけど、なんか輝いて見える」(30代・女性)

■ちょっとダサくなったかも

「自分の時間が減ったせいで、あきらかに自分のことがおざなりになっている。昔は洋服好きでオシャレを楽しんでいたし、日々コーデも気にしていたけど、今は全然…。無難な物を着まわしている感じ。

昔よりも服の数が減ったのはいいけどね。今は子供の服が大量にあるかな。時間とお金を完全に子供にかけてる」(20代・女性)

■性格がキツくなった

「毎日子供を叱ったりしているせいで、なんか些細なことにも、あれダメ! これダメ! ってキレているような…。昔よりキャパが狭くなった気がするし、性格自体キツくなった気がする。

子供ができて確実に小言は増えた。こういう自分があんまり好きじゃない」(30代・女性)

「私、変わっちゃったかも」と不安に思うのは、自分自身を冷静に見つめている証でもあります。子供を持つことで価値観や感情、興味が変わるのは自然なことであり、それは決して“失われた私”ではありません。むしろ、新しい自分に再編成されている途中なのです。変わったからこそ見える景色があります。

強くなった部分も、揺れやすくなった部分も、全てが「今の自分」。だからこそ、その変化を責めるのではなく慈しむことができたのなら、もっと自由に、もっと穏やかに“母としての私”と受け入れられるのではないでしょうか。

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(取材・文/Sirabee 編集部・   美佳