山田新 写真:Getty Images

 スコティッシュ・プレミアシップのセルティックは、オランダ1部アヤックスと7月25日にコモ・カップで対戦したが1-5で大敗を喫した。前半に一時同点に追いついたが、後半にかけて守備が崩壊した。

 この試合で注目を集めたのは、J1の川崎フロンターレからセルティックに加入したばかりのFW山田新が試合開始前に急きょメンバーから外された件だ。

 川崎から移籍金150万ポンド(約3億円)で加入した山田は、当初発表された同試合のチームシートにはベンチ入りしていた。実際にピッチでウォームアップも行っていたが、セルティックはその後、山田の名前を削除した修正版のメンバー表を再投稿し、試合開始時には山田の姿は登録上からも消えていた。

 試合後にセルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は、この件について欧州サッカー連盟(UEFA)による登録手続きの不備が原因だったと説明。「山田はUEFAから試合の1時間前に出場できないと通達があった」と語ったことをスコットランドメディア『Celts Are Here』が伝えた。

 同大会はプレシーズンマッチではあるもののUEFA管轄の大会であったようで、そのような決定が下されたようだ。山田の不出場の件について、SNS上では同選手の負傷を疑う声も出ていたが、ロジャーズ監督はこれを否定。ケガではなく、あくまでUEFAの登録に関する問題であったことを強調している。

 山田は19日にはセルティックとの契約が完了しており、なぜ出場登録が完了していなかったのかは不透明なままだ。手続き上の遅れがセルティック側にあったのか、あるいはUEFA側の対応によるものか、その経緯は明かされていない。

 同メディアによると、ロジャーズ監督は山田を「強靭で、得点もアシストもできる選手」と評価しており、1月に退団した日本代表FW古橋亨梧(バーミンガム・シティ)の穴を埋める存在として期待している。