
元U20日本代表MF齊藤未月は7月22日、ヴィッセル神戸から京都サンガへ期限付き移籍。湘南ベルマーレ時代以来となる曺貴裁監督との再会を果たしたが、京都のファン・サポーター等に向けたメッセージに一部の神戸サポーター等から異論が噴出。同選手を擁護する声もあがるなど、議論が白熱している。
齊藤は京都の公式サイトを通じて「このクラブを優勝させるために移籍を決断しましたし、多くの方が今まで自分のサッカー人生に関わってくれている中で、感謝を自分のプレーで体現できるように全力で毎日、直向きに突き進んでいきます」と、新天地での意気込みを語った。
このコメントの中で「このクラブを優勝させるために移籍を決断」という文言を巡り、両クラブのファン・サポーター等の間で様々な意見が飛び交う事態に。J1リーグ戦24試合終了時点で神戸が首位、京都が神戸から勝ち点4差の4位と、両クラブは優勝争いを繰り広げている状況だ。
それだけに、レンタル元クラブへの配慮を求める声があがっている。ただ一方で、あくまでも京都方面に向けてのコメントであるだけに、神戸に対して配慮を求める意見が不適切との指摘もあがるなど、公式発表から3日経った今もなお、議論は続いている。
齊藤は2023年1月に湘南から神戸へ期限付き移籍。加入1年目にJ1リーグ戦22試合に出場したが、同年8月19日の柏レイソル戦でDFジエゴとMF戸嶋祥郎にスライディングで挟まれ、左膝関節脱臼、左膝複合靱帯損傷、内外側半月板損傷という大怪我を負い、1年以上にわたり戦線離脱。それでも完全移籍移行により神戸と3年契約を結ぶと、懸命のリハビリもあり、2025年2月8日に行われたFUJIFILM SUPER CUP 2025のサンフレッチェ広島戦で復帰していた。
大怪我から這い上がり、再びピッチに立った齊藤。移籍コメントで注目を集めているとはいえ、多くのファンが同選手のさらなる活躍を願っているはずだ。