目次
1.ビリビリ2020年Q4決算好調をキープ
2.Douyin、春節お年玉マーケティングによる新規ユーザー成長不芳が報道される
3.中国EC大手・蘇寧易購の株式23%を深セン国際が買収計画
4.フードデリバリー・美団が不正競争によりelemeに100万元の賠償金支払い
5.引越しサービス・货拉拉で飛び降り事件、同社はアプリに録音機能追加
6.求人サービス「boss直聘」がIPO計画を報じられる
7.中国人の平均資産額は約590万円
8.Wechatの顔スタンプのタバコが消えた、北京タバコ規制協会が変更促し

ビリビリ2020年Q4決算好調をキープ

中国版ニコニコ動画と呼ばれている動画共有サイト・ビリビリ(Bilibili)が2020年の第4四半期の決算報告を公開した。アクティブユーザー数は前年同期比55%増加の2億2000万人を突破、2020年度の総売上高も前年同期比77%増加の120億元(約1976億円)を達した。

2一週間まる読み中国ニュース⑨
(画像=チャイトピ!より引用)

主な収益源である生放送、大規模会員、漫画に関連する付加価値サービス事業による収益が12億5000万元(約200億円)に及び、総売上高の33%を占めている。ゲーム事業の収益は11.3億元(約186億円)で、第4四半期の総売上高を占める割合が、第3四半期の40%から29%に低下し た。以前ビリビリの収益の5割以上は海外ゲームの中国市場の代理販売による売上であった、その経営リスクを下げるためビリビリはライブ配信事業などを積極的に展開した。結果的にゲーム事業の収益の割合が下がり、今四半期で初めて付加価値サービス事業の売上がゲーム事業を超えたのだ。

ビリビリは2023年までに4億人のMAUを達成することを目標にしており、今後の成長に自信を示している。

Douyin、春節お年玉マーケティングによる新規ユーザー成長不芳が報道される

中国版TikTok・抖音(Douyin)が春節の行ったお年玉マーケティングによる新規ユーザー成長が芳しくないと報じられた。Douyinは中国の年越し番組「春晩」と連携してユーザーに12億元以上のお年玉をばらまくという、大金を投入したマーケティングを行ったが、春節期間全体の抖音のアクティブユーザー数は6億にとどまり、2020 年 9 月に発表した1日のアクティブユーザー数6億突破と比べるとさほど伸びていない。Douyinのユーザー成長は鈍化の道を辿っており、今後も成長は難しいと予想された

中国EC大手・蘇寧易購の株式23%を深セン国際が買収計画

中国EC大手・蘇寧易購(Suning.cn)の株式の23%を深セン市政府の投資持ち株会社・深セン国際が買収する計画だと発表された。投資会社である深セン国際傘下の深セン国際控股と深圳市鲲鹏の2会社は8%と15%の株式を買収した。取引額は1株当たり6.92人民元(約114円)で148億元(約2439億円)だった。

発表によると同社の株主導入は小売りサービス事業に注力し資産と事業の運用効率と収益性の改善の長期戦略を目的としている。蘇寧は2020年から資金繰り悪化が報道され、同社が先日に公開した2020年間決算では、売上が前年比4%減少し、赤字へと転換していた。

フードデリバリー・美団が不正競争によりelemeに100万元の賠償金支払い

フードデリバリー・美団(Meituan)が2019年に飲食店に対して「二者択一」を要求したことを通報された。この不正競争が同業他社であるeleme(餓了麼)の権利と利益に害する経済的損失だとして100万元(1648万円)の賠償金支払いを命じられた。判決の結果美団の敗訴が決まり支払いが決まった。

中国政府は2020年11月にネット大手の独占行為を規制するガイドラインを発表した。EC、フードデリバリー、ネット配車を含めたネット業界が適用対象となり、美団でけではなく、EC大手のアリババや唯品会も関連行為で罰金を処された。

引越しサービス・货拉拉で飛び降り事件、同社はアプリに録音機能追加

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(画像=チャイトピ!より引用)

トラック1台単位で運んでくれる引越しサービス・货拉拉(フオラーラー)で事件が起きた。湖南省長沙市で同サービスを利用したある女性が引っ越しの途中で車から飛び降り大怪我を負い、病院で死亡が確認された。車に乗り込んでから怪我を負うまでのわずか10分間に何が起きたのかがこの事件の最大の謎である。運転手は過失致死の疑いで拘留されている。

今回の事件でオンラインでの自動車運搬の安全性を懸念する声が高まった。社会的影響力の大きい大手サービスで起きた事件だったこともあり、同サービスは運転手情報を強化、追跡と監視を強化する機能を追加した。

求人サービス「boss直聘」がIPO計画を報じられる

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(画像=チャイトピ!より引用)

中国最大級のモバイル求人サイト「boss直聘」が米国市場で上場することが報じられた。IPOにより約3億ドル(約315億円)を調達することが見込まれている。

2014年に創業した同社は応募から採用までを応募者と雇用主自身が直接チャットで行える採用プラットフォームである。これまでの採用過程をスピーディーかつ効率的で正確なものにした。2018年8月時点で登録ユーザー数は6372万を達している。

中国人の平均資産額は約590万円

科学アカデミーの国立金融開発研究所と社会科学アカデミーの金融研究所が発行した「中国国家資産負債表2020」が多くの人々の注目を集めた。報告書によると中国居住者の平均資産額は36万元(約590万円)である。

また、中国の総社会資産額は2017年の約1400兆元から2019年には1655.6兆元に増加しており、中国GDPも2000年の10兆元から2019年には100兆元にまで上昇した。

Wechatの顔スタンプのタバコが消えた、北京タバコ規制協会が変更促し

5一週間まる読み中国ニュース⑨
(画像=チャイトピ!より引用)

Wechat上にある顔スタンプの中の“クールな笑みでタバコを加えている顔スタンプが、北京タバコ規制協会からの勧告によりタバコが消された。このスタンプは日常での使用頻度が高いため、青少年の喫煙誘発の可能性があるということからこのような対応がされた。

提供元・チャイトピ!

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