「二毛作」と「二期作」くらい異なるのが「賞味期限」と「消費期限」。
以前X上では、ペットボトル水の賞味期限に隠された意外な事実に対して「知らなかった…」と、驚きの声が上がっていたのをご存知だろうか。
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■中身が入ったペットボトル、なぜか凹んだ状態に
今回注目したいのは、合同会社『ソナエルワークス』の代表にして、備え・防災・BCP策定アドバイザーの高荷智也氏が投稿したポスト。
「ペットボトル水の賞味期限は『品質』保持ではなく『内容量』保持期限なので捨てないで…が話題ですが、こちら比較写真になります」と綴られた投稿には、天然水『い・ろ・は・す』のペットボトルが3本並んだ写真が添えられている。
左のペットボトルは何の異変も見られないが、中央のペットボトルはやや凹んでいる部分が、そして右のペットボトルは大部分に渡る凹みが確認できたのだった。
■未開封ならば水は「腐らない」
YouTubeチャンネル「死なない防災!そなえるTV」より投稿した動画「期限切れペットボトル水は飲める?腐らない?長期備蓄水は何が違う?[そなえるTV・高荷智也]」にて、高荷氏は「ペットボトル水は『殺菌』してから詰められます」「開封・破損しない限り、外から『有機物』や『微生物』が侵入することはないので、『腐敗』することもありません」と、説明している。
つまり、未開封であればペットボトル水は腐ることがなく、たとえ期限を過ぎていても問題なく飲料水として機能するのだ。
ではなぜ、ペットボトル水にも「賞味期限」が表示されているのか。そして、この期限を超過すると、ペットボトル水に何が起こるのだろうか…?
■水の賞味期限=「この日まで飲める」ではなく…
ここで話題は、冒頭に紹介したポストに繋がる。
便宜上、高荷氏は写真のペットボトルを左から「異常なし」「潰れている」「ぶっ潰れている」と定義。そして、これらの『い・ろ・は・す』は、それぞれ「期限内」「期限2年切れ」「期限8年切れ」という違いが存在したのだ(ポスト投稿時点)。

真ん中、および左のペットボトルが「(ぶっ)潰れている」理由について、高荷氏は動画内で「時間経過で蒸発して中身が減った」と説明。

液体(水)は外に漏れないが、気体(水蒸気)は少しずつ蒸発してしまう。その結果、ペットボトルが潰れてしまったのが、2本の古い『い・ろ・は・す』というワケである。

つまり、ペットボトル水の賞味期限は「この日付まで飲める」という品質保持の期限でなく、内容量の維持期限だったのだ。