元読売ジャイアンツのウォーレン・クロマティ氏が19日、同じく元ジャイアンツで野球評論家・槙原寛己氏のYouTube『ミスターパーフェクト槙原』に出演。現役時代、苦手だった投手を語った。

■クロマティ氏が現役時代を振り返る

クロマティ氏が、現役時代を語った今回の動画。そのなかで槙原氏が、元大洋ホエールズの遠藤一彦氏が、クロマティ氏を三振にとって頭を指差し「ここが違う」とアピールしたエピソードを紹介する。

これに同氏は「遠藤さんは野球をしっかりと知っていて、とても素晴らしい投手だった。あの打席以降、遠藤さんのことをリスペクトしている。遠藤さんはフォークが凄かった」と語った。

■最も苦手だったのは?

さらに「パ・リーグは村田さん。あれはノーチャンス」と元ロッテ・オリオンズの村田兆治氏も苦手な投手に挙げる。

槙原氏が「現役時代、本当に苦手な投手は誰だったの?」と質問すると、「大野豊さん。左手が見えないから、全然球種がわからないね、フォーク、シュート、ファストボール。大野さんがナンバーワン。腕長くて見えない」と元広島東洋カープの大野豊氏が「最も苦手だった」と告白した。

■達川氏の「ささやき戦術」

苦手ナンバー2には同じ広島の北別府学氏を挙げ、「スローカーブに苦労した。北別府さんは頭がスマートよ」と回想する。

また、当時レギュラー捕手の達川光男氏も苦手だったそうで、「ちょっとおバカキャッチャーの達川さん。本当にうるさいよ、タツカワ! 『クロマティさん、Today、ノーヒットOK?』って(打席で声をかけてきた)。本当にうるさいよ、エブリデイよ」と告白。

話を聞いた槙原氏も「クロマティがなんで怒っているんだと見たら、達川さんに『うるさいよ!』と怒鳴っていた」と笑っていた。

■エースとして活躍した遠藤氏と大野氏

遠藤氏は福島の学法石川高校から東海大学を経て、1978年のドラフトでホエールズに入団。

当時弱小だったチームのなかで、速球とフォークボールを武器に6年連続2桁勝利、うち2年連続最多勝を獲得。また、抑えとしても活躍。チームを支え続け、ホエールズがベイスターズに改名するタイミングで引退した。

大野氏は軟式の出雲信用金庫からテスト入団した苦労人。ダイナミックなフォームから速球やパームボール、カーブなど多彩なボールを操り、通算148勝、138セーブという記録を残している。

【今回の動画を見る】実力はメジャー級? クロマティ氏が激白した「苦手な投手」