元横浜大洋ホエールズ選手の高木豊氏が22日、自身のYouTubeチャンネルを更新。物議を醸すことが多くなっているプロ野球審判員の判定に苦言を呈した。
■審判の判定に高木氏が苦言
高木氏は昨今、審判の判定が物議を醸すことが多くなっている現状を「アウト・セーフなどはリクエストがあるけど、ストライク・ボールはないからね」と指摘する。
さらに「正直、なんでっていうのがあるよね。今のがボールは無いぞとか、バッターからするとそれを(ストライクに)取ったら、打てないですよというボールもある」と審判の判定に苦言を呈した。
■「人間としてジャッジができるほど球が甘くない」
進行の森藤恵美が「打者が崩れ落ちるようなシーンもあれば、ピッチャーが『えっ』というような顔をする場面もある。そういうシーンは今年は多い」と持論を展開。
すると高木氏は「多い、多い。もうAIを導入しよう。はっきり言うけども、人間としてジャッジができるほど球が甘くない」とAI判定の導入を提言する。
また「審判が悪い、下手じゃなくて、スピードや変化球についていけなくなっている」と分析した。
■人間の判定は「限界」
高木氏はさらに「これから球がもっと速くなってくると、限界があるよ。 人間の目でジャッジするというのは、もう感覚でしかないもん」と指摘。
再度AI判定の導入を提言し、「リクエストもそうだけど、もうちょっと高性能にしよう。あと、第三者に判定をさせる。お金を使おうよ。最近はリクエストにも不満が出ている」と提言していた。
■人間の眼に委ねられるストライクゾーン
現在日本の野球界では球審の「ストライク・ボール」についてはビデオ検証がなく、人間の眼に委ねられている状況だ。
MLBでは球審が「ストライク・ボールをどれだけ正確に判定したか」が数値で可視化されており、「誤審の多い審判」は一目瞭然。また、テレビなどの中継では四角いストライクゾーンが表示されるため、ファンも正確な判定をしているか否か、確認することが可能だ。
一方、日本は審判ごとの誤審率などを確認することはできないようになっているほか、中継のストライクゾーン表示も行っていない。理由は不明だが、「審判を守るためではないか」という声がある。
【今回の動画を見る】「最近の審判の判定についての本音を話します。」