
マレーシア代表DFディオン・クールズは先日、タイ1部ブリーラム・ユナイテッドからセレッソ大阪へ移籍。本人が日本でプレーする上での難しさやJリーグの特徴に言及したほか、語学の壁を克服する姿勢を見せている。
マレーシア『BH』で7月23日に掲載されたインタビュー記事によると、クールズは新天地での日々について「順調に進んでいる」と述べつつも、「Jリーグは東南アジアのリーグよりもレベルが高い。テンポの速さに慣れる必要がある」「集中力を切り替えるのに時間がかかっている」などと、Jリーグでプレーすることの難しさを感じているという。
一方、語学面に関しては「チームスタッフは英語を話せるので大きな問題はない。選手間でもお互いのリスペクトがある。中には英語を話すのが難しい選手もいるが、基本的な英語は理解しているようだ」と意思疎通に困っていないことを強調。「僕は日本語の基本的な単語を学んでいる。それは僕なりのリスペクトだ。コミュニケーションは簡単ではないけどが、不可能ではない」と、自身の努力も明かしている。
現在28歳のクールズはセンターバック、サイドバック、サイドハーフと複数ポジションをこなすユーティリティプレーヤー。2023年1月にブリーラムへ移籍すると、アジア挑戦1年目から本来のパフォーマンスを発揮。2024/25シーズンはタイ1部リーグ27試合の出場で2ゴール5アシストを挙げ、リーグ優勝に貢献したほか、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)では、準々決勝アル・アハリ戦までの全試合でスタメン出場している。
ACLEの舞台で、川崎フロンターレ、ヴィッセル神戸、横浜F・マリノスといったJリーグ勢相手でも通用することを証明しているクールズ。すでにJ1リーグ戦2試合でピッチに立っているが、Jリーグ独特のプレースピードの速さに適応できれば、本来のパフォーマンスを発揮できる確率は上がるだろう。