横田大祐 写真:Getty Images

 ベルギー1部ヘントで一時DF渡辺剛(現フェイエノールト)とチームメイトだったMF横田大祐は、2025年夏のステップアップ移籍が厳しい状況に。すでにMF藤田譲瑠チマ擁するザンクトパウリへの移籍が破談に終わっているが、古巣の川崎フロンターレが連帯貢献金を確保できない可能性もある。

 横田の去就を巡っては、2024/25シーズン限りで期限付き移籍期間満了によりカイザースラウテルンを退団すると、ベルギー『Het Nieuwsblad』は6月にブンデスリーガ昇格組ザンクトパウリ移籍の可能性を報道。しかし、ドイツ『ハンブルガー・モルゲンポスト』によると、ヘントが250万ユーロ(約4億2,400万円)の移籍金を要求したこともあり、交渉は破談。ザンクトパウリは400万ユーロ(約6億7,800万円)の買い取りオプションが付いた期限付き移籍での獲得を狙っていたという。

 7月に入って、フランス2部FCメスからの関心も報じられている横田だが、ベルギー『Voetbal』は23日に「彼は恥骨痛に悩まされて戦線離脱。ザンクトパウリ移籍で個人合意も、怪我が計画に支障をきたすことになった」とリポート。『ハンブルガー・モルゲンポスト』の報道内容とは異なり、負傷による破談とみられるだけに、コンディション次第では今夏移籍が消滅する可能性もある。

 その横田は高校2年時まで川崎の下部組織でプレー。FW宮代大聖(現ヴィッセル神戸)やFW山田新(現セルティック)らと同期だが、高校3年時に退団して海外挑戦。ドイツ5部FSVフランクフルトやカール・ツァイス・イェナの下部組織でプレーしたほか、ラトビア1部ヴァルミエラFC、ポーランド1部グールニク・ザブジェで飛躍を遂げている。

 ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、ヘントからベルギー国外クラブへ移籍する場合、古巣の川崎には移籍金の2%が連帯貢献金として支払われるとのこと。しかし、コンディション回復が遅れて2025年9月以降もヘントでプレーするとなれば、当然ながら川崎に連帯貢献金が支払われることはない。同選手の去就の行方は、時間との勝負になりそうだ。