アダイウトン 写真:Getty Images

 ジュビロ磐田、FC東京、ヴァンフォーレ甲府在籍歴のあるブラジル人MFアダイウトンは、2025年夏のJリーグ再挑戦が決定的に。ブラジル2部クルーベ・ド・レモから横浜FCへ移籍する見込みだが、レモの幹部が同選手の移籍金に言及している。

 アダイウトンの去就を巡っては、ブラジル『DOL』が17日にJリーグ移籍の可能性をリポート。レモに支払われる移籍金が100万レアル(約2,700万円)になる見込みだと伝えると、『ge』は移籍先が横浜FCだと報道。同選手は17日の公式戦でベンチ外となったほか、すでにチームメイトやクラブ関係者に別れを告げたとみられる。

 ブラジル『Roma news』が23日に伝えたところによると、レモの幹部であるマルコス・ブラス氏が22日の会見で補強計画に言及。アダイウトンの放出について、こう語ったという。

 「アダイウトンは4ヶ月半しかいなかったが、(移籍金として)15万ドル(約2,200万円)を確保することができた。これは懸命な努力、選手サイドとの調整、そして私とサッカー界との良好な関係の賜物だ。クラブにとって、短期間ではとても考えられないことだ。歴史的な金額だ」

 現在34歳のアダイウトンは、2015年1月にパラナ・クルーベから磐田へ移籍して以降、およそ10年にわたりJリーグの舞台でプレー。来日1年目にJ2リーグで17ゴールを挙げると、2016年以降も長期離脱こそあったものの、攻撃陣に欠かせない選手として存在感を発揮。2020年から4シーズンにわたるFC東京在籍期間も含めて、J1通算234試合出場で54ゴールをマークした。

 そして2024年1月にはFC東京から甲府へ完全移籍。2024シーズンもJ2リーグ33試合の出場で13ゴールと、攻撃陣の主力選手として活躍していたが、わずか1年で退団。同年12月24日にクルーベ・ド・レモへ加入すると、2025シーズンはブラジル2部リーグ戦16試合中9試合のスタメン出場で1ゴール1アシストをマークしていた。