渡辺剛 写真:Getty Images

 日本代表DF渡辺剛は23日、ベルギー1部KAAヘントからオランダ1部フェイエノールトへの完全移籍が正式決定。新天地でFW上田綺世とチームメイトになったが、古巣のFC東京に一定額の連帯貢献金が支払われる見込みだ。

 渡辺の去就を巡っては、2025年4月末にフェイエノールト移籍の可能性が取りざたされたが、オランダ『FR12』は5月13日に「フェイエノールトは渡辺の獲得を断念」と報道。これによると、ヘントは移籍金として1000万ユーロ(約16億5,000万円)の支払いを求めたが、フェイエノールトは高すぎると判断。日本代表センターバックの獲得を見送ったかに思われた。

 しかし、フェイエノールト所属DFダビド・ハンツコにサウジアラビア1部アル・ナスル移籍の可能性が取りざたされると、オランダ『Voetbal』は19日に渡辺がフェイエノールトへ移籍する可能性を再び報道。ハンツコのアル・ナスル移籍は破談に終わったものの、欧州の移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏は22日に「総額900万ユーロ(約15億5,000万円)の取引は合意」と伝えていた。

 その渡辺は、大袋FCやFC東京U-15深川でプレーした後、FC東京U-18に昇格できず。山梨学院大学附属高校や中央大学を経て、2019年からFC東京へ加入すると、プロ1年目から主力センターバックとしてトップチームで活躍し、2021年12月にベルギー1部KVコルトレイクへ完全移籍している。

 ドイツの移籍専門サイト『トランスファーマルクト』によると、移籍金900万ユーロでフェイエノールトへ移籍した場合、FC東京には移籍金の1.25%が連帯貢献金として支払われる模様。金額にして11万2,500ユーロ(約1,940万円)だ。

 なお、渡辺のフェイエノールト移籍により、中央大学には移籍金の2%にあたる18万ユーロ(約3,100万円)、山梨学院には移籍金の1.5%にあたる13万5000ユーロ(約2,330万円)、大袋FCには移籍金の0.25%にあたる2万2,500ユーロ(約360万円)が支払われるとみられる。