高速道路で右ウインカーを出すのは、通常、車線変更や合流など、進路変更を周囲に知らせるためのものです。

しかし、進路変更をしないにもかかわらず、右ウインカーを点けたまま走行するトラックを見かけることがあります。

こうしたトラックには、どのような意図があるのでしょうか。

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「道を譲ってほしい」という暗黙の合図?

「道を譲ってほしい」という暗黙の合図?

追い越し車線でトラックが「右ウインカーつけっぱなし」…消し忘れではない驚きの理由
(画像=©creativenature.nl、『MOBY』より 引用)

トラックドライバーの経験者に話を聞くと、高速道路で右ウインカーを出し続けるトラックの一部には、「前方の車に道を譲ってほしい」という意図があるようです。

これは、特に前方を走行するトラックに対して、速度を落とさずに走行したいという思惑から行われる「道を譲るよう促す合図」だとされます。

パッシングやクラクションといった合図は、他のドライバーを刺激する可能性があるため、その代わりに右ウインカーを使用しているケースもあるとのことです。

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右ウインカー出しっぱなしは「合図制限違反」の可能性

右ウインカー出しっぱなしは「合図制限違反」の可能性

追い越し車線でトラックが「右ウインカーつけっぱなし」…消し忘れではない驚きの理由
(画像=©Stefan Bayer、『MOBY』より 引用)

しかし、右左折をしない高速道路でウインカーを出すのは、主に進路変更の時だけです。それ以外の目的でウインカーを出し続ける行為は、違反に問われる可能性があります。

前述のトラックドライバー経験者は、進路変更をしないのに右ウインカーを出す行為は控えるべきだと指摘します。

不必要なウインカーは周囲の車を誤解させ、危険な状況を生む可能性があるためです。これは「合図制限違反」に該当する恐れがあります。

合図制限違反の反則金は、大型車で7,000円、普通車で6,000円、ともに違反点数1点が課されます。トラックに限らず、高速道路で目的なく右ウインカーを出し続ける行為は、どのような意図があろうとも違反となる可能性があると言えるでしょう。

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「暗黙のルール」があおり運転とみなされることも

「暗黙のルール」があおり運転とみなされることも

追い越し車線でトラックが「右ウインカーつけっぱなし」…消し忘れではない驚きの理由
(画像=©akiyoko/、『MOBY』より 引用)

トラックの高速道路での右ウインカー点灯継続走行は、「前車に道を譲るよう指示している」と解釈されることがあります。

これは、場合によっては「あおり運転」と同様の行為とみなされるおそれがあり、実際に「あおり運転」として検挙されたトラックドライバーも存在します。

特定の業界内や仲間内の「暗黙のルール」であっても、それが道路交通法に則ったものでなければ「違反」となります。

また、正規のルールではない以上、その独自のルールを知らないドライバーがいるのは当然のことです。独自のルールを他人に押し付けたり、強要したりする行為は絶対に避けるべきです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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