バイエルン・ミュンヘンのサポーター 写真:Getty Images

 ブンデスリーガのバイエルン・ミュンヘンに所属するポルトガル代表のMFジョアン・パリーニャは、クラブの首脳陣と自身の将来を巡って対立しているようだ。

 ドイツメディア『CF Bayern Insider』の情報によると、パリーニャは今2025/26シーズンに向けてバイエルンに留まることを望んでいるが、クラブ側は同選手の残留を望んでいないと伝えている。

 プレミアリーグのアーセナルおよびトッテナム・ホットスパーは、以前からパリーニャに関心を示しており、今2025年夏の移籍市場において正式なオファーを出す可能性があると同メディアは伝えている。

 両クラブとも今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得しており、同選手にとって魅力的な選択肢と伝えられている。

 特にトッテナムは、MFジェームズ・マディソンのような攻撃的な選手を支える守備的ミッドフィルダーを必要としており、パリーニャがその役割に適していると見られている。UKメディア『The Standard』のドム・スミス記者は、かつて同選手を“ワールドクラス”と評価していた。

 バイエルンのバンサン・コンパニ監督の下でパリーニャは構想外となっており、昨2024/25シーズンの出場時間はわずか986分にとどまった。これは同クラブのMFヨシュア・キミッヒの4,782分、MFアレクサンダル・パブロビッチの2,168分と比較しても少ない数字であり、チーム内での立場の低下を如実に示している。

 さらに、2025FIFAクラブワールドカップでもグループステージのベンフィカ戦(0-1)において前半のみの出場だった。

 今後のシーズンで大幅な負傷者続出でも起きない限り、同選手に十分な出場機会が与えられる見込みは乏しい。そのため、アーセナルやトッテナムが提示する条件次第では、バイエルンが放出に応じる可能性がある。