トッテナム・ホットスパー 写真:Getty Images

 欧州の舞台で結果を残すためには、チームの格を引き上げるワールドクラスの補強が必要不可欠だと、プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーのファンは長らく感じているだろう。

 そのような中、スペインメディア『Diario AS』によれば、トッテナムがラ・リーガの強豪レアル・マドリードのブラジル代表FWロドリゴの獲得レースに突如参戦したと伝えた。

 昨2024/25シーズン終盤、マドリードのカルロ・アンチェロッティ前監督のもとで出場機会を失ったロドリゴは、クラブとの信頼関係にが徐々に薄れてきているのかもしれない。

 トッテナムのダニエル・レビ会長は、過去にガレス・ベイル(2023年引退)やMFルカ・モドリッチ(ミラン)をマドリードに売却した実績を背景に、移籍金の減額交渉を視野に入れているようだ。

 今2025年夏トッテナムは、J1の川崎フロンターレから日本代表DF高井幸大、ウェストハム・ユナイテッドからMFモハメド・クドゥスを補強した。さらにノッティンガム・フォレストに所属するMFモーガン・ギブス=ホワイトの獲得を狙っているが、いずれも現時点ではワールドクラスの選手という評価はされていない。

 一方で、ロドリゴは左ウイングを主戦場としながら右ウイングでも力を発揮できる選手であり、現有戦力を凌駕する存在として期待されている。

 プレミアリーグのライバルであるアーセナルは、FWガブリエウ・マルチネッリに代わる存在としてロドリゴを強く望んでおり、チェルシーやリバプールも関心を示している。

 ロドリゴの移籍金は1億ユーロ(約172億3,502万円)超に達する可能性があるが、それでもトッテナムにとっては投資に値する存在だ。同クラブは、ロドリゴの狭い局面でのクイックネス、創造性、献身性、情熱、技術力、戦術理解力を高く評価している。唯一のロドリゴの課題と言われている得点力も、左ウイングでの継続起用によって改善が期待されている。