オ・セフン 写真:Getty Images

 町田ゼルビア所属の韓国代表FWオ・セフンは、7月20日に開催された明治安田J1リーグ第24節の東京ヴェルディ戦で、DF谷口栄斗に対して膝蹴りを見舞ったと話題に。ノーファウル判定だった当該行為は、母国でも話題になっている。

 オ・セフンは79分、コーナーキックの際に敵陣ペナルティエリアで谷口と激しく競り合ったが、ボールとは関係ないところで、左ひざを相手選手の腹部にぶつけている。このコンタクトで谷口はピッチ上でうずくまったが、主審はオ・セフンのファウルを取ることなく、ゴールキックで再開。VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入も無かった。

 このプレーには、韓国メディア『OSEN』も注目。同メディアは22日に「オ・セフンは左ひざを高く上げて、谷口の胸元を蹴った。総合格闘技でも見るようなハイキックを連想させるものだ」と、否定的な見解を示した上で、「非紳士的なプレーに、日本のサッカーファンの怒りが爆発した」などとリポート。同選手の膝蹴り行為やノーファウル判定、VAR介入なしという事象に関するファン・サポーター等の声を紹介している。

 そのオ・セフンは2025年7月のE-1選手権で韓国代表に選出された一方、2025シーズンのJ1リーグ戦では21試合の出場でわずか1ゴールと結果を残せていない。それだけに、『OSEN』では「今回の議論はオ・セフンが低調なシーズンを過ごす中で発生した突発行動であり、彼の立場にさらに悪影響を及ぼすと予想される」と綴られている。

 インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像から、オ・セフンと谷口の接触シーンのみを切り取った動画はXで拡散。ファン・サポーターのみならず、東京ヴェルディOBの元日本代表MF小林祐希(現いわてグルージャ盛岡)も「やばすぎ」と反応するなど、波紋が広がっている。