鎌田大地 写真:Getty Images

 クリスタル・パレス所属の日本代表MF鎌田大地は、2024/25シーズンのFAカップ優勝に貢献したが、試合後のロッカールームで、チームメイトや関係者がトロフィーを持って記念撮影していたなか、ひとりだけスーツ姿に。優勝セレモニーやロッカールームでの出来事に対する不満や、家族への思いを明かしている。

 鎌田のYouTubeチャンネル『鎌田大地ch』は、7月22日に更新。話題がFAカップ優勝後、一足早くスーツ姿になったことの裏側を訊かれると「なんもおもんないけど。これ普通に何も面白くないし…」と不満を吐露。「家族が待っているからやろ」と、いち早く着替えた理由を明かした上で、当時の状況についてこう語っている。

 「そもそもあそこ(ロッカールーム)に行くまで、多分1時間以上、試合が終わってからピッチで祝っている。家族がクラブみたいなものを貸し切って、そこで試合を見ていた。そこに試合が終わってから行くという話をしていた。試合終了から全員が着替え終わって出るまでに2時間半くらいかかった」

 「家族は試合が終わってから、何もアナウンスもなくずっと待たされていた。俺はずっとクラブ関係者に『(家族のいる)場所を送れ』と言っているのに、初優勝で何もできない。家族がかわいそうと思って、とりあえず情報だけ言ってあげないといけないと思った」

 「一通りピッチでのセレブレーションが終わって、誰かが行動を起こさなかったら、ダラダラするだけだから。喜ぶ時間が長いから、俺が先頭に会って(スーツに着替えるなど行動を)見せないといけないと思った。家族が異国の地で、どこで何をしたらいいのか分からない。息子もいたし、何も言われずに2時間以上待たされた」

 歓喜の舞台裏で現地観戦していた家族を思い、静かに行動を起こした鎌田の姿には、ピッチ上とはまた違う“プロフェッショナル”としての矜持がにじんでいる。