檀崎竜孔 写真:Getty Images

 イエローカードを巡る不正な賭け行為によって金銭的利益を得たとして、日本人サッカー選手2名がオーストラリアの裁判所に7月21日出廷したようだ。対象となった行為は2025年4月から5月にかけてのAリーグ・メンの試合に関連している。

 不正行為に関与したとされるのは、かつてJ1の北海道コンサドーレ札幌(201-2022)およびJ2のジェフユナイテッド千葉(2021)に在籍していたMF檀崎竜孔と、ベイサイド・アルゴノーツ(オーストラリア・ビクトリア州地域リーグ所属/アマチュア)に所属するFW平山勇太の2名。

 檀崎はAリーグ・メンのウエスタン・ユナイテッドで49試合に出場し、7月4日に契約満了で退団していた。

 裁判所資料によれば、檀崎は4月27日のシドニーFC戦に関連し、Bet365で250豪ドル(約24,050円)を賭け、オッズ6.50で1,375豪ドル(約132,275円)の利益を得たとされている。

 檀崎は意図的にイエローカードを受け、その情報が賭けの結果を不正に左右することを認識していた疑いがある。さらに、同選手は5月22日にはTabcorpで1,000豪ドル(約96,200円)を賭け、3,250豪ドル(約312,650円)の利益を得ようとしたが未遂に終わったとされる。

 この件で檀崎には10件の罪がかけられ、弁護側は検察に対し、前科を回避できるディバーション・プログラム(初犯などの比較的軽微な犯罪を起こした被告に対して、刑事有罪判決を回避するための制度)の適用が提案された。審理は8月中旬に延期されている。

 一方、平山は同期間に檀崎が警告を受けた試合において、66豪ドル(約6,349円)から500豪ドル(約48,100円)の範囲で賭けを行い、総額17,000豪ドル(約1,635,400円)超の利益を得たとされる。5月24日のウエスタン・ユナイテッド対メルボルン・シティ戦では1,000豪ドル(約96,200円)の賭けを試みたが、これも未遂とされている。彼には計18件の罪がかけられており、審理は8月13日に予定されている。