川崎フロンターレ 写真:Getty Images

 クロアチア1部ハイドゥク・スプリト所属の元クロアチア代表CBフィリップ・ウレモヴィッチは、Jリーグクラブへの移籍が決まった模様。サウジアラビア国内クラブとの争奪戦を制したとみられるが、日本代表DF高井幸大にかわるセンターバックとして、川崎フロンターレへ加入する見込みだ。

 Jリーグ移籍の可能性を巡っては、現地メディア『24sata』が7月20日に日本とサウジアラビア国内クラブからのオファーを報道。Jリーグクラブは移籍金150万ユーロ(約2億5,900万円)を用意しており、記事では「日本国内クラブは迅速な対応を求めており、ハイドゥク・スプリトに考える時間はあまりない」「サウジアラビアのオファーは日本からのオファーよりもわずかに有利だ」などと綴られていた。

 すると、クロアチア『sportnet』は21日に「ウレモヴィッチは高額オファーの容認により、日本へ行くことが決まった」とリポート。『24sata』と同じく、Jリーグクラブが用意した移籍金額を150万ユーロと伝えたほか、同選手がハイドゥク・スプリトで年俸80万ユーロ(約1億3,800万円)を受け取っていたことも紹介している。

 現在28歳のウレモヴィッチは、身長184センチで右利きのセンターバック。クロアチア1部ディナモ・ザグレブ、ロシア1部ルビン・カザン、イングランド2部シェフィールド・ユナイテッドなどを経て、2022年夏にヘルタ・ベルリンへ加入も、わずか1年でハイドゥク・スプリトへ移籍している。

 そのハイドゥク・スプリトでは、加入1年目から主力センターバックとして活躍。2024/25シーズンもクロアチア1部リーグ戦31試合でスタメン出場したほか、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選でも全4試合で先発していた。

 ウレモヴィッチの本職がセンターバックであること、移籍金が150万ユーロと高額であることを踏まえると、同選手の移籍先候補として川崎が考えられる。川崎は高井をトッテナムへ完全移籍により放出したことで、即戦力センターバックの獲得が必要に。高井の移籍金が約10億円と報じられるなど、補強資金の潤沢であるだけに、実績豊富な外国人選手を獲得する余裕があることは確かだ。くわえて、現地メディア『Nogometne vijesti』は21日、独自に入手した情報として「ウレモヴィッチは川崎の新加入選手になる」と報じている。