山本悠樹 写真:Getty Images

 7月20日に開催されたJ1リーグ第24節のガンバ大阪対川崎フロンターレ戦は、2-1でG大阪が勝利を収めた。川崎のFW小林悠が先制点を挙げたものの、前半アディショナルタイムにG大阪のMF倉田秋が同点弾、57分にFWデニス・ヒュメットの決勝点で逆転を許す結果となった。

 この試合後、注目を集めたのは2020年から2023年までG大阪に所属し、2024年から川崎で活躍しているMF山本悠樹の行動だった。山本は恒例となっているG大阪サポーターへの挨拶のため、ゴール裏へと向かった。これに対し、G大阪サポーターからは大きなブーイングが起こったが、その裏には複雑な感情が込められていることが明らかとなった。

 ブーイングについて、SNS上でG大阪ファンからは「愛あるブーイングだよ、拍手もあったから」「僕もこのブーイングには愛があると思います」と愛情を込めたブーイングだったという意見が寄せられた。

 また「山本選手本当に偉いと思う。(移籍)当時はもやもや気持ちはありましたが、彼の力を最大限見出せている川崎に行けて、選手としてよかったなと」と移籍を肯定的に捉える声もあった。

 山本の律儀な挨拶に対して「毎回律儀に挨拶行って。いつか迎えてくれることがあることを願って自分も見つめていました」との温かい視線を送るファンもいる。

 実際に「ガンバサポにもフロサポにも愛されてんな」といったコメントも見られ、表面的なブーイングの奥に隠された愛情と複雑な感情が浮き彫りとなった。

 山本は変わらずG大阪サポーターへの敬意を示し続けており、この姿勢がかつて在籍したクラブのサポーターから、複雑ながらも温かい反応を生み出しているようだ。