リカルド・ロドリゲス監督 写真:Getty Images

 J1リーグの第24節、鹿島アントラーズ対柏レイソルの一戦がは7月20日にメルカリスタジアム(茨城県立カシマサッカースタジアム)で行われ、柏はアディショナルタイムにミスから失点し、2-3で敗れた。苦手とするアウェー鹿島戦で、勝ち点を取りこぼす結果となった。

 その敗戦後の、柏リカルド・ロドリゲス監督の振る舞いがSNS上で拡散され話題となっている。リカルド監督は、試合後に自らゴール裏の柏サポーターに向かって「カモーン!」と叫び、選手とサポーターの両方を鼓舞する姿やロスタイムのミスからの失点に落ち込む選手たちを一人ずつ励ます姿が映像に捉えられ、多くの反響を呼んだ。

 SNS上では、「リカルド監督かっこいいですね」「ロドリゲス監督、一生ついて行きます」「選手たちも下なんか向けない」といった称賛の声が並び、同監督の漢気溢れる振る舞いに支持が広がった。

 また、試合後のサポーターに対するジェスチャーについては、やらかした選手を責めるのではなく“応援してくれ”と訴えるものだという声もあり、ゴール裏からの好感度も高い。サポーターの中には、悔しさを抱えたまま帰路につくのではなく、前向きな気持ちでスタジアムを後にできたことに感謝する声もあった。

 試合は前半5分、ピッチ中央でのボールロストから鹿島のFWレオセアラに見事なロングシュートを決められると、同39分には鹿島のDF植田直通のヘディング弾で2点を追う展開に。しかし、前半43分、柏はMF小屋松知哉のゴールで1点を返すと、後半31分には交代直後のMF瀬川祐輔が同点弾を決め、試合は振り出しに戻った。

 さらに後半37分には小屋松に逆転のPKチャンスが訪れたが、惜しくも枠を外し、勝ち越しには至らなかった。そして後半アディショナルタイム4分、鹿島のMF松村優太に決勝点を許し、柏はあと一歩のところで勝点を逃した。