長谷川健太監督 写真:Getty Images

 名古屋グランパスは7月20日に行われた明治安田J1リーグ戦で、横浜F・マリノスに完敗。FWキャスパー・ユンカーの起用法が再び議論の対象となる中、長谷川健太監督が試合後に残したコメントに外国人ジャーナリストが噛みついている。

 Jリーグ公式サイトによると、長谷川監督は「マリノスに気持ちが入った試合をさせてしまったというか、われわれができなかったと思っています」とコメント。前半に多くの決定機を作りながらもゴールを奪えなかったことについて、「前半からチャンスはあったので、ゴールに向かう姿勢であったり、最後のフィニッシュであったり、もっと危機感を持って一つひとつを大事にプレーしなければいけませんでした」と、チーム全体の問題点を指摘している。

 後半途中にスーパーセーブを見せた横浜FM所属GK朴一圭を「素晴らしいプレーをしてなかなかゴールを割れなかった」と評した指揮官だが、Jリーグの移籍市場に精通しているジャーナリストのダニーロ氏は、これらのコメントに対して「敗戦以上に恥ずかしい発言だ!恥知らずな監督、辞任しろ!」とバッサリ。監督解任論も唱えるなど、不満をぶちまけている。

 また、ダニーロ氏は長谷川監督が解任された場合の後任候補についてSNSユーザーから質問されると、玉田圭司コーチの内部昇格や、横浜FCトップチームのコーチである日本代表OB中村俊輔氏の招へい論を唱えている。

 名古屋は横浜FM戦での黒星により、J2降格ラインから勝ち点7差の15位に。前線では、ユンカーがコンディション不良等により出場機会を確保できておらず、横浜FM戦でも後半途中からピッチに立っている。チームの低迷に加え、指揮官の言動までが波紋を広げる中、名古屋は信頼と結果、そして方向性を取り戻すための選択を迫られている。