
日本代表DF高井幸大は先日、川崎フロンターレからトッテナム・ホットスパーへ完全移籍。10億円規模という巨額の移籍金で話題を呼んでいるが、デンマーク1部FCコペンハーゲンも同選手の獲得を狙っていた模様。湘南ベルマーレから獲得したDF鈴木淳之介はプランBだったという。
コペンハーゲンのヤコブ・ニーストルップ監督は7月中旬、ポッドキャスト番組「Vores Liga」に出演した際、自クラブの補強戦略に言及。「高井の獲得を検討していた。彼は我々にとって良い選手だったが、コペンハーゲンへの移籍は実現しなかった」とコメントしている。
また、デンマーク紙『tipsbladet』は16日に「コペンハーゲンは以前から高井にアプローチしていた。先週、鈴木の獲得を公式発表しているが、高井よりもやや安価な選択肢だった」とリポート。鈴木の移籍金は120万ユーロ(約2億円)とみられている。
ニーストルップ監督のコメントや、現地メディアの報道内容を踏まえると、コペンハーゲンは高額な移籍金を理由に高井の獲得を断念し、同選手と比べて非常に安価である鈴木にターゲットを切り替えたものとみられる。
高井と同世代の鈴木は、帝京大可児高校を経て2022年に湘南へ加入。高卒3年目の2024シーズン途中からセンターバックにコンバートされ、同ポジションでレギュラーに定着。2025シーズンもJ1リーグ戦全21試合でスタメン出場すると、6月に行われたFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で日本代表デビューを果たしている。