トヨタ自動車グループの主要部品大手4社が、16日から愛知県国際展示場(常滑市)で開催の「人とくるまのテクノロジー展」で、最新技術を用いた省エネやリサイクル、電動化分野の製品、部品をアピールしている。同展示会は自動車技術会主催。18日まで。

 内外装部品を手掛ける豊田合成は、大阪・関西万博で実証中の「ペロブスカイト太陽電池」を紹介。同電池はフィルムのように薄く、柔軟性が特長で、衣服に貼り付けて冷却ファンを動かす「スマートウエア」の実用化を目指す。トヨタ紡織はドアの内外装やシートに用いる材料を、複合材から一つの素材に統一。リサイクルが容易な「モノマテリアル(単一素材)」技術をアピールした。

 アイシンは電気自動車(EV)に必要な駆動・電力変換・熱制御など主要部品を集約し、搭載性能を向上させた「機能統合電動ユニット」を出展。量産品と比較し占有スペースを6割程度カットするという。デンソーもコア部品を一体化した「eAxle内蔵インバーター」を展示。従来品より体格を約2割低減したといい、担当者は「(電動車の)車室空間の拡大には力を入れている」と話した。(了) (記事提供元=時事通信社) (2025/07/16-15:26)