佐野海舟 写真:Getty Images

 京都サンガから期限付き移籍加入のMF川﨑颯太とチームメイトであるマインツ所属MF佐野海舟に、プレミアリーグ移籍の可能性が浮上。先日、川崎フロンターレから日本代表DF高井幸大を獲得したトッテナム・ホットスパーからの関心が報じられている。

 英メディア『トークスポーツ』のベン記者は7月17日、トッテナムの専門番組『Last Word On Spurs』に出演。「マインツに所属する佐野は、トッテナムが本当に気に入っている選手のひとりだ」と切り出すと、同選手のプレースタイルについてこう語ったという。

 「彼は闘争心豊かな“6番”(ボランチ)だ。ライン間を動き回り、空中戦で勝つ能力があるが、モイセス・カイセド(現チェルシー)のように非常に効果的なパスを出す選手でもある。攻撃面では過小評価されている」

 「彼は、ただの典型的なエンジンルームやボール奪取能力に長けた選手ではない。ボールを奪った後は、頭を上げて鋭いパスを出すポイントを見つけるのも非常に得意だ。だからこそ、カウンターの局面で非常に効果的である」

 佐野は2024年7月、鹿島アントラーズからマインツへの完全移籍が正式決定した直後に、不同意性交の容疑で逮捕も、わずか数週間で不起訴処分。ボール奪取能力などを武器に、海外挑戦1年目からブンデスリーガ全34試合にスタメン出場し、リーグトップの走行距離(393.7km)をマークするなど、マインツの中盤に欠かせない戦力として活躍。6月の北中米W杯最終予選で日本代表に復帰した際には、周囲で様々な意見が飛び交っていた。

 そんな佐野について、鹿島OBの内田篤人氏は先日、インターネット動画配信サービス『DAZN』制作番組「内田篤人のフットボールタイム」に出演した際に言及。「ブンデスリーガは結構バチバチやっている。その中でこれだけバチバチしているなら…(素晴らしい)」と、球際での勝負強さを強調した上で、「謙虚そう。シャイそう。そういう部分も印象いいと思う。オラオラしていない。変に噛みついている選手ではない」とブンデスリーガ特有のフィジカル勝負で負けない理由も分析していた。