
2025年8月に行われるサンフレッチェ広島のホームゲーム3試合(対清水エスパルス、ガンバ大阪、ヴィッセル神戸)のチケットは、いずれも全席完売。チケットの転売が相次ぐなか、クラブが新たな一手を打っている。
同クラブは7月11日、8月にエディオンピースウイング広島で行われる3試合のチケット完売をアナウンス。一般発売前の時点で、車いす席、思いやりシート、ビジターシート(自由席・指定席)、チチヤスカウンターシート(ビジター)をを除く全席種が完売するなど、有料会員の中でもチケット争奪戦がより一層熾烈になっている。
そんななか、チケット仲介アプリ『チケジャム』では、一般発売前から3試合のチケットが次々と転売。定価を上回る価格での出品も相次いでいるだけに、一般発売前に有料会員がチケットを転売した可能性も浮上。クラブに対して、チケットリセールのサービス提供を望む声が挙がっていた。
クラブ公式の『サンフレチケット』では、7月18日の時点でチケットリセールの案内が。SNS等を通じたアナウンスはないものの、リセール出品、代金受け取りの手順などが事細かく記載されているほか、「当サービスは正規ルートによるリセールのため、不正転売の心配なく、安心・安全にご利用いただけます」と記されている。
なお、クラブはチケットの転売が横行している事態を受けて、7月11日に声明を発表。転売の確認がとれた場合の対応について「返金を伴わない当該チケットの無効化のみならず、返金を伴わない会員資格の無効化および強制退会処分、当該チケット購入者が保持する全てのチケット(シーズンチケットを含む)の返金を伴わない無効化措置等を講じてまいります」と警告。悪質な場合は、顧問弁護士、警察とも連携し、然るべき対応をするという。
チケットのリセールサービスはプロ野球球団のみならず、一部Jリーグクラブでも開始。エディオンピースウイング広島開業以降、広島は今後、同サービスの積極活用を呼び掛けることにより、転売件数を減らしたいところだ。