名古屋グランパス 写真:Getty Images

 ブラジル人FWレレは2025年夏、同国1部フルミネンセから名古屋グランパスへ期限付き移籍も、FIFA(国際サッカー連盟)の規定により、公式戦でのプレーが不可に。名古屋とのレンタル契約を打ち切り、母国クラブへ加入する可能性が報じられている。

 レレは2025年1,2月にフルミネンセの一員として、リオデジャネイロ州選手権でプレーし、同年4月にセアラーSCへ期限付き移籍すると、ブラジル1部リーグ戦7試合に出場していたが、6月にセアラーSCへのレンタルを早期打ち切り。フルミネンセから名古屋へ加入していた。

 名古屋はリオデジャネイロ州選手権がFIFAの認める公式戦に該当しないという認識のもと、レレを獲得したが、FIFAは州選手権が公式戦に該当すると判断。選手のシーズン中の移籍に関して、登録自体は最大3クラブであるものの、その期間は2クラブでしか公式戦に出場できないという規定により、名古屋のユニフォームを着てピッチに立つことは不可能となっている。

 ブラジル『ge』は7月18日、レレのブラジル2部アトレチコ・ゴイアニエンセ加入を報道。記事では「レレは最近、名古屋へレンタル移籍したが、出場機会はなし。アトレチコと契約がまとまっており、近日中に選手登録される見込みだ」と綴られているが、FIFAの公式戦出場規定には一切触れていない。

 2025年12月までの短期契約で獲得したものの、レンタル料を浪費する格好となった名古屋。仮にレレが名古屋との契約を解消してブラジルへ戻り、公式戦のピッチに立つ場合、FIFAがどのようなジャッジを下すのか気になるところだ。