ビクトル・ギェケレシュ 写真:Getty Images

 ポルトガル1部のスポルティングCPに所属するスウェーデン代表FWビクトル・ギェケレシュは、クラブのプレシーズンへの参加を拒否し、母国ストックホルムに滞在しているようだ。ポルトガルの『CNN』は、リスボンにあるギェケレシュの自宅の前に引越しトラックが停車している様子を報じ、スウェーデンから訪れた友人が残された荷物の搬出を行っていたと伝えた。

 この一連の行動は、プレミアリーグのアーセナルへの移籍を進めるための意図とみられており、ポルトガル国内では厳しい批判を招いている。ポルトガルメディア『Record』のディレクターであるベルナルド・リベイロ氏は、「ギェケレシュは契約下にあり、報酬も受けているにもかかわらず合流を拒否している。これは世界に対して、自らが悪いプロフェッショナルであると示しているようなものだ」と厳しく非難した。

 さらに同国『CNN』のブルーノ・アンドラーデ記者は、正式なクラブ間合意が成立していない状態でアーセナルと行動を共にする可能性について、「それは単なる過ちではなく、愚かであり、後に法的な結果を招く恐れがある」と警告している。

 ギェケレシュの移籍に関する交渉は続いており、アーセナルはスポルティングに対し、6,350万ユーロ(約107億円)の前金と、さらに1,000万ユーロ(約17億円)のアドオンを提示。スポルティング側がこの条件に不満を抱いているようで、未だ交渉がまとまらないようだ。