
川崎フロンターレは先日、日本代表DF高井幸大をトッテナム・ホットスパーへ完全移籍により放出。EAFF E-1サッカー選手権(旧東アジア選手権)日本代表FW山田新もスコットランド1部セルティックへ完全移籍する見込みだが、その裏でDF三浦颯太の海外移籍が幻に終わっているという。
スウェーデンの移籍市場に精通しているダニエル氏は、7月18日に「スウェーデン1部AIKは、三浦を獲得する寸前だった」とリポート。移籍破談の理由について、「川崎があまりにも高額な移籍金を設定したため」と綴っているが、正式オファーの内容や川崎の要求額は明らかにしていない。
AIKはスウェーデン1部リーグで12度、国内カップ戦で8度の優勝を誇る強豪であり、かつて湘南ベルマーレに在籍していたタリク・エルユヌシ氏の古巣。2024シーズンに首位マルメFFから勝ち点11差の3位に食い込むと、2025シーズンもここまで16試合を終えて首位ミャルビーから勝ち点5差の3位につけている。
現在24歳の三浦は、2023年12月にヴァンフォーレ甲府から川崎へ完全移籍し、2024年1月1日のタイ戦で日本代表デビュー。加入1年目にJ1リーグ戦20試合の出場で1ゴール4アシストを挙げると、2025シーズンは開幕戦から3試合続けてアシストをマーク。その後はリーグ戦11試合の出場で2アシストと、負傷離脱もありアシストのペースがダウンしているが、AFCチャンピオンズリーグエリートの舞台で存在感を発揮していた。
なお、川崎から海外挑戦を果たした選手では、主力センターバックだった高井の移籍金が500万ポンド(約10億円)、今季ここまでリーグ戦で2ゴールにとどまっていた山田の移籍金が150万ポンド(約2億9,000万円)と報じられている。川崎は両選手いずれも高額での売却したとみられるだけに、三浦の獲得を狙う海外クラブに対して、どの程度の移籍金額を求めたのか気になるところだ。