
ラ・リーガのレアル・マドリードに所属するブラジル代表FWビニシウス・ジュニオールの去就が注目されている。同選手とクラブとの契約は残り2年となっており、延長交渉が続けられているようだが、交渉の進展が停滞しているとの噂を受け、退団の可能性が取り沙汰されている。
UKメディア『talkSPORT』によると、サウジアラビアのサウジ・プロリーグ関係者が、ビニシウス獲得に向けて世界記録額となる3億5000万ユーロ(約604億7,850万円)の移籍金を準備しているという。この金額は、2017年にリーグ・アンのパリ・サンジェルマンがFWネイマール(現サントス)をバルセロナから獲得した際の2億2200万ユーロ(約290億円)を上回る。
また、ビニシウスにはサウジ・プロリーグ移籍を条件とした破格の5年契約、総額10億ユーロ(約1,723億7,159万円)のオファーも提示されているとされる。サウジ政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」およびスポーツ省は、同選手をアル・アハリに加入させることを強く望んでいるようだ。
アル・アハリは、PIFが保有する4クラブのひとつであり、すでにFWイバン・トニー、GKエドゥアール・メンディ、FWリヤド・マフレズ、FWロベルト・フィルミーノらが所属している。マティアス・ヤイスレ監督の下で、さらなる補強を目指している状況にある。
一方、同メディアによると、ビニシウス本人は将来的なサウジアラビア移籍の可能性を排除していないと伝えられているが、今2025年夏にマドリードを離れる見通しは低い。
2024/25シーズンはマドリードにとって期待外れの結果となったものの、ビニシウスは公式戦48試合で22ゴール19アシストを記録しており、依然として主力としての地位を保っている。